最近、発泡ウレタンでの火災のニュースを良く見ます。

昨年5月にも、長野県庁の改装現場でグラインダーの火花から発泡ウレタンに引火し火災事件がありました。以前、NPO新住協で現場検証した秋田の住宅火災現場もウレタンフォーム断熱への引火でした。

近年は気候変動の影響でゲリラ豪雨や落雷被害が散発しています。一瞬のショートトラックからの引火の可能性があります。南海トラフのリスクが語られる中、地震から都市火災の危険性が否定できません。東北震災の際、私も害虫防除のボランティアで現地入りした宮城県気仙沼市の市街も、津波の被害の他に住宅地の火災で被害を大きくしました。

これからの住宅は、省エネ・断熱・健康増進に加えて、長期間にわたって木造住宅躯体の結露リスクも軽減し、且つ引火性のない素材で施工されることを強くご提案したいと思います。

その意味からも、環境負荷が少ない「セルロースファイバー」は優れていると思うのです。

火災現場(Wikipediaより)本文と写真は関係ありません

火災現場(Wikipediaより)本文と写真は関係ありません

キノコ工場火災:配管溶接の火が断熱材に引火の可能性

毎日新聞 2015年04月27日 22時07分

 北海道苫小牧市のキノコ生産会社「ホクト」(本社・長野市)の工場で男性4人が死亡した火災で、道警苫小牧署は27日、出火元とみられる1階冷却室などを実況見分した。冷却室ではガスバーナーで配管の溶接作業などをしており、同署はバーナーの火が断熱材に引火した可能性があるとみて原因を調べている。

 4人は札幌市の設備工事会社「東冷機工業」の40〜60代の作業員らとみられ、道警は司法解剖して身元と死因の特定を急いでいる。

工事を請け負った長野市の「マツハシ冷熱」などによると、冷却室は高温殺菌したキノコの培地の温度を下げるための施設で、天井や壁が断熱材の発泡ウレタンで覆われていた。

4人は冷凍機や冷却機の配管を交換するため、26日午前8時半からバーナーで溶接や切断作業をしていた。午前11時半ごろ、屋外にいた別の作業員2人が「パチパチ」という音と煙に気付き窓ガラスを割って入ろうとしたが、黒煙と炎が激しくて救助できなかったという。火災は約15時間半後の27日午前3時5分ごろに鎮火した。

ホクトの高藤富夫専務は27日、工場で記者会見し、「多大なご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝。マツハシ冷熱の上島隆久社長は「安全管理は我々の責任。4人の命を失い責任を痛感している。原因をしっかり調査したい」と話した。

http://mainichi.jp/select/news/20150428k0000m040100000c.html