新年明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願いいたします。新年早々ビッグニュースが!!昨日の夕方に「住宅エコポイントが2年半ぶりに復活へ 補正予算に935億円計上」のニュースが飛び込んできました~

この「住宅エコポイント」2年前にもあったんですが大変人気で、新築・リフォームでも使えることから量産ハウスメーカーから工務店様で使いまくって一気に終わってしまいました。現在、国で定める我が国最高レベルの省エネルギー基準(諸外国から比べれば全然省エネではないのですが・・・)は既に各社とも標準仕様ですので家を建てれば貰える補助金と言っても過言ではありません。その為、年度初めに実行された補助金は前回は秋までに終わってしまったのです。しかもほぼ新築向けで消化されてしまいました。

今回のエコポイントは何と、まずは「補正予算」からスタート!と言うことはこの寒い冬の間に、寒さを実感している既存住宅にお住まいの消費者向けにリフォームとして提案できる!!やっぱり断熱リフォームは寒い時期に話をしないと、暖かくなると寒かったこと忘れちゃうんですよね・・・  建材メーカーさんは前回のエコポイントの時に二重サッシや断熱材などをバンバンPRしてくれていたので、消費者の認知度も上がっていることでしょう。これは非常に魅力的な政策です。残念なことに企画を検討する時間が少ないんですが・・・

エコポイント2015

エコポイント2015

これはLIXILさんから頂いたフライヤーです。まだまだ昨日の閣議決定の内容を盛り込んでませんが分かりやすくまとまっていると思います。LIXILさんでは二重サッシ「インプラス」をお持ちなので窓改修には必須のアイテムだと思います。

それで問題なのは「窓だけの改修でいいのか?」という点だと思います。当然窓は住宅から逃げる熱の半分以上を締める重要な提案のしがいがある部分ですので外せません。その他躯体に関する部分で、躯体の断熱・気密、換気、暖冷房設備計画などをトータルにしかも安価にご提案できる必要があります。

当社ではNPO新木造住宅研究協議会(新住協)に加盟しており、会員向けに配布されました最新の熱損失計算プログラム「QPEX3.03」を使えば家全体のQ値・U値や冷暖房費などのシュミレーションが可能です。しかし問題なのは信州の家は大きく、2Fが子供部屋だったが今は独立しており使用していないとか、4間続きの和室は冠婚葬祭にしか使用しておらずLDKだけリフォームしたい等の場合、全体のシュミレーションだと現実味がない点。またビフォア/アフターで現在の状態を計算した時、灯油消費量にして冬季に2000L使用すると結果が出ても、部分間欠暖房で「ガマン」して暮らされているので実際は1000Lしか使っていないなどのギャップが出ます。更に改修後は全体で1000Lとなりますと予想しても、「現在の灯油代と変わらないじゃん」ってなってしまいます。当然改修後にエネルギーコストの削減が出来ないのでリフォーム代との相殺が出来ず投資が回収できない・・・  この時に「快適性」は上がっているんですが、「快適性」が見える化出来ないのです。

そこで昨年よりお世話になっている野池政宏さんのNPO法人Forward to 1985 Energy Lifeで出している「1985シュミレーター」というツールを使えば、部分断熱リフォームをやった場合の部屋ごとの温度変化をシュミレーション出来るので便利です。

FLIR-One 本体

FLIR-One 本体

そして今回購入したのがアメリカのAmazonで販売しているFLIR社製のサーモカメラ「One」です!i-Phone5に装着できて手軽にスポット温度と熱画像が撮影できます!これらを使ってお客様に分かりやすく断熱リフォームについてご提案したいと思います。

また当社では生産時のCO2排出量が全断熱材中最小の環境断熱材「セルロースファイバー」による提案を行っております。燃えにくいセルロースファイバーを密度25~60K(グラスウールは16K位)で床・壁・天井にブローイングしますので、隙間なく施工できますので気密に貢献でき火事にも強く、万が一湿気が入っても吐き出す能力が高いので安心です。(と言っても、新築などでは防湿気密のためにも防湿気密シートの施工はやったほうが良いです)しかも施行重量が重く吸音性が高い素材なので、室内の音もとっても静かになります。当社は床下での作業が得意ですので、床を剥がさなくても床下に潜行しての工事はお手のものです。これらにより、安価で確実な断熱リフォームをご提案して参りたいと思います。

FLIR社内風景

FLIR社内風景

これは当社の社内の熱画像です。今日は天気もよく薪ストーブも炊いているのでいつも通り暖かいのですが、サッシがアメリカの木製サッシ「マービン・インテグリティ」なのに、それでも結構逃げてますね・・・  サッシ上部に暖かくなっているのは新住協でよく用います「ハニカムサーモスクリーン」断熱ブラインドです。さすがに二重のハニカム構造ブラインドは熱を逃がしません。断熱リフォームのマーケティングで大成功を収めている事例をまだまだ見ませんが、地球温暖化防止・家計のエネルギーコストをお財布に優しく・健康被害の防止・快適で健やかな暮らしへの貢献など、いろいろな意味で断熱リフォームを推進していきたいと考えています。