冬に暖房をつけても寒い家・夏に冷房をつけても暑い家、体にもお財布にも優しくないですよね?

ここでは、断熱って何なのか、断熱の必要性について冬に注目してお話していきます。

 リフォームを考えられている方も、これからお家を建てられる方も、まずは断熱の必要性についてご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

1.そもそも断熱ってなに?

 

 

熱の伝わり方は3パターン

 

 対流 = 空気や水を通じて熱が移動すること

   暖かい空気は軽いので上昇、

    冷たい空気は下降する。

 

 伝導 = 物体を通じて熱が移動すること

   温度の高い方から低い方へと伝わる。

 

 輻射 = 電磁波により熱が移動すること

    (※放射ともいう)

 

断熱をしていない家 

 

 

上の図を見ると、

室内の温かい空気が 対流→伝導→輻射 を繰り返して、室外へと逃げていく仕組みが分かります。

 

つまり断熱とは、この対流・伝導・輻射 の邪魔をすることなのです!

 

 

2.断熱されていないお家は損してる?

 

なぜ断熱をするのか。断熱したお家の快適さについてお話します。

 

2-1.光熱費

 

上の図でも分かったように、外が寒いとどうしてもお家の中まで寒くなってしまうのですが、そうするとお家の中で暖房機器を使いますよね?

しかし、例えばストーブをつけたところでお家の断熱がされていないと、ひたすら外気との闘いになります(;^^)

 

冷気 vs 暖気

 

 

これでは決着はつくことなく、冬が終わりストーブを片付けるようになるでしょう・・・

きちんと断熱がされていればストーブの効果を発揮できるのに・・・

う~ん。もったいない(×_×)

 

以上のように、

断熱をすると、暖房機器が最大限の効果を発揮!無駄な使用を抑えられ、光熱費の低減が出来るのです!

 

 

2-2.健康

 

寒さと健康の研究論文

 

住宅の断熱と健康(ここでは 寒さと健康)については、いろいろな国で研究結果が出ています。

 

東北地方を中心に高断熱 高気密住宅を対象としたアンケート・実測調査の論文によると、入居後の健康上の変化に対して 40%の居住者が良い変化があったと回答している。(「風邪をひかなくなった」、「神経痛,腰痛,肩こりがなくなった」)

【参考文献】吉野博,長谷川兼一:高断熱高気密住宅における熱環境特性と居住者の健康に関する調査,日本建築学会計画系論文集 No.507,pp.13-19,1998.5

 

全国の死亡数と気象データを分析した結果、自宅では外気温が低くなると心疾患・脳内出血・くも膜下出血など、高血圧による死亡のリスクが増大する。

【参考文献】羽山広文,釜澤由紀,菊田弘輝:人口動態統計を用いた疾病発生に関する研究,その3,脳血管疾患と心疾患について,空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集,pp.1419-1422,2010.9

 

 

寒さが引き起こす健康被害

風邪・神経痛・腰痛・肩こり・高血圧性疾患・肺炎・糖尿病・心疾患・脳血管疾患 など

(寒さだけが原因ではないが、大小さまざまな症状・病気と大きな関係があるといえる)

 

よく聞く言葉だとヒートショックもありますね。

ヒートショックによる死亡率は交通事故を上回るという記録もあるのです。

(ヒートショック=住宅内の急激な温度変化によって血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすこと。高齢者は特に注意が必要。)

 

結露が原因の健康被害

室外室内の気温差が原因で結露が起こると、カビやダニが発生し空気が汚染されます。

 

アレルギー性鼻炎・気管支喘息・水虫 など

 

このように、寒さが直接的にもたらす健康被害と、結露による健康被害が分かりました。

 

体調の悪さや病気が寒さからくるものであれば、寒さの問題が解決すればそこから発生する

体調不良も、医療費・通院の為の交通費などの負担も減少しますね!

 

 

2-3.住宅の劣化

 

結露による腐れとシロアリ被害

 

健康被害のお話の中にもありましたが、なんといっても結露!!!

結露した水分が壁や床に吸収されると、時を経て木材を腐らせたりカビを発生させます。

湿った木材・腐った木材はシロアリの格好の餌。

腐れとシロアリによる食害のダブルパンチで、いつの間にかお家がボロボロに・・・なんてことも。

 

結露の発生を抑えることによって、

大切なお家を守り、腐れやシロアリ被害による無駄な工事代はかけずに済みますね!

 

 

まとめ

 

断熱がきちんとされているお家は

 

暖房機器が最大限の効果を発揮し、無駄な光熱費が抑えられる!

 

寒さや結露が原因の病気になるリスクが減り、医療費や通院の時間や交通費が抑えられる!

 

結露による木材の腐れやシロアリ被害からお家を守り、無駄な工事代をかけずに済む!

 

 

断熱の必要性がお分かりいただけたかと思います。

 

日本の家屋は、昔から夏を過ごしやすくする為の造り。

その為、冬はひたすら寒さをガマン!!!なんとも日本人らしいといえばらしいのですが・・・

扉を開けっぱなしにすれば怒られ、家の寿命も短い。おまけに寒さは健康に良くないし、無駄な光熱費まで・・・。いいことはないですね。

 

今回は冬のお話をしましたが、断熱の効果は冬だけでなく夏にも発揮されます!

(夏の断熱効果についてはまたお話しますね・・・)

 

これからますます厳しくなる長野の寒さ。

 

我慢せずに気になることがありましたら、お気軽にテオリアランバーテックまでお問い合わせください!(^^)

 

 

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執筆者

 

Ikeda

 寒さは苦手な夏生まれ女子。断熱・シロアリ・エクステリアを勉強中。

ふわふわかわいい『セルローズファイバー』、寒い住宅の原因や対策などなど・・・

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